ランディングページの法務チェック|特商法・プライバシー・景表法の要点

公開日: 2026年6月4日 · 読了目安 10 分

LP公開前に確認すべき法務事項を、特定商取引法・プライバシーポリシー・景品表示法・薬機法の観点から整理。チェックリストとデザインへの落とし込み方を解説します。

LPでも法務コンプライアンスは必須

キャンペーン専用 LP だからといって、表示義務や誇大広告の規制が緩むわけではありません。EC・予約・資料請求・有料セミナーなど、取引の形態に応じて必要な表記とリンクが変わります。

デザイン段階でフッターに法表記エリアを確保し、コピー段階で根拠のある数値・効果表現に留めると、公開直前の差し戻しを防げます。

特定商取引法に基づく表記

通信販売・特定の継続課金サービスでは、事業者名・住所・電話・販売価格・支払方法・返品条件などの表示が求められます。LP 本文に全部載せず、リンクで詳細ページへ誘導する構成が一般的です。

フッターに「特定商取引法に基づく表記」へのリンクを常設し、スマホでもタップしやすい位置に置いてください。

プライバシーポリシーとフォーム

個人情報を取得するフォーム(問い合わせ・会員登録・資料 DL)では、利用目的の明示とプライバシーポリシーへのリンクが必要です。チェックボックスの同意文、第三者提供の有無もテンプレート化しておきましょう。

Cookie・広告タグを使う場合は、クッキーポリシーや同意バナーの要否を法務と確認します。計測設定は「LP 計測と GA4 設定ガイド」を参照してください。

景品表示法・薬機法・業界ガイドライン

「No.1」「業界最安」「100% 効果」などの表現は根拠資料が必要です。ビフォーアフター写真、体験談の引用も虚偽・誇大にならないよう注意します。

医療・化粧品・金融・不動産などは業界別の広告規制が厳しいため、LP コピーは専門家レビューを前提にしたブリーフにしてください。

公開前・法務チェックリスト

□ 特商法表記リンク □ プライバシーポリシーリンク □ 価格・税込表示 □ キャンセル・返金条件 □ 効果・数値の根拠 □ 比較広告の正当性 □ 未成年・オプトアウトの配慮 □ OGP・メタの虚偽がないか。

チェック結果はブリーフや Notion に残し、次回 LP から流用できるナレッジにします。

DesignLayerと本番化の分担

DesignLayer のたたき台は構成とコピーの素案です。法務表記・同意 UI・計測タグは本番実装フェーズでエンジニア・法務が追加する前提で、フッター余白とリンク文言のプレースホルダーをブリーフに含めておくとスムーズです。

法務を後回しにせず、たたき台レビューの段階でマーケ・法務・デザインが同席する 30 分の確認会を設けるだけでもリスクは大きく下がります。

業種別の追加確認事項

金融・保険では勧誘規制、不動産では宅建業法に基づく表示、飲食・美容では衛生・効果表現の制限など、業種ごとに追加ルールがあります。ブリーフに業種コードを明記し、法務チェックリストを分岐させましょう。

アフィリエイト・紹介報酬がある LP では、成果報酬型広告表示ガイドラインへの適合も確認します。リンクの文言・報酬の開示が不十分だと、プラットフォーム側の審査で止まることがあります。

海外向け LP では、GDPR・CCPA 等の域外法も検討が必要です。日本語のみのプライバシーポリシーでは不十分なケースがあるため、展開国に応じた文書を用意してください。

デザインへの落とし込み

フッターに法リンク用の 1 行を常設し、フォーム直上に同意文を置く——この 2 点をワイヤー段階で固定すると、実装時の漏れが減ります。

価格・割引・期間限定はフォントサイズと色で目立たせつつ、条件の詳細はリンク先に逃がし、LP 上の誤解を防ぎます。

DesignLayer のたたき台ではプレースホルダーリンクを入れ、本番で法務承認済み URL に差し替える運用が現実的です。

業界別の追加ルール(要点)

金融・保険:勧誘・リスク説明の記載。不動産:宅建業法に基づく表示。医療・化粧品:効果の断定表現を避け、薬機法・医療広告ガイドラインを確認。

アフィリエイト LP では成果報酬型広告表示ガイドラインに沿い、報酬・関係性を明示します。

海外向け配信では GDPR 等のクッキー同意も検討が必要です。日本語 LP だけでは不十分なケースがあります。

実践チェックリスト(公開前)

□ タイトル・メタディスクリプションに「LP 法務」関連キーワード □ H1 は 1 つ □ スマホで CTA が押しやすい □ フォーム・リンクが動作 □ プライバシー・特商法リンク □ OGP 設定 □ 表示速度(PageSpeed)確認

□ 広告文・検索クエリとヒーローのメッセージが一致 □ 画像に alt あり □ 誇大・根拠なき数値がない □ 計測タグ(GA4・広告)が発火

チェック完了後に公開し、2 週間でスクロール深度・CVR を確認します。問題があれば DesignLayer でたたき台を更新し、1 仮説 1 変更で再テストしてください。

公開後の改善サイクル

週次:流入・CVR・フォーム完了率。月次:Search Console のクエリ・CTR、ヒートマップのスクロール・クリック。四半期:構成の追加・削除。

改善は「データ → 仮説 1 文 → ブリーフ更新 → たたき台 → 社内承認 → 本番」の順。一度に複数変更しないことが、学習の質を保ちます。

勝ちパターン(コピー・構成・画像)は社内 Wiki に蓄積し、次の LP 制作時間を短縮します。

SEOのための公開・更新チェック

タイトルタグにメインキーワードを含め 32 文字前後、メタディスクリプションは 120 文字程度で CTR を意識します。H1 は 1 つ、H2 で章立てし、見出しだけ読んでも内容が伝わる構成にします。

内部リンクで関連ガイド(構成テンプレート・モバイル最適化・計測・CVR 改善)へ誘導し、Search Console で四半期ごとにクエリと CTR を確認します。

DesignLayer でたたき台を作り、本番で Core Web Vitals・構造化データ(FAQ)・法務表記を整える流れが、SEO と CV の両立に向いています。

よくある質問

Q. 1枚の LP に特商法の全文を載せる必要はありますか? A. 必ずしも全文は不要で、必要事項を記載したページへリンクする方法が一般的です。リンク先がスマホで開けるかも確認してください。

Q. 無料資料請求だけなら景表法は関係ない? A. 関係します。資料の内容や効果について虚偽・誇大な表示は禁止されています。

Q. ブリーフ段階で法務は関与すべき? A. 効果表現や比較、料金表示がある場合は早期レビューが安全です。たたき台コピーの段階でチェックすると手戻りが減ります。

まとめ:次のアクション

法務チェックは公開前の必須工程です。特商法・プライバシー・景表法をフッターとフォームに落とし込み、たたき台段階から確認 habit を作ります。

DesignLayer のブリーフとスタジオでたたき台を早く作り、本番では計測・法務・Core Web Vitals を整えて公開してください。関連ガイドへ内部リンクし、Search Console で四半期ごとに見直す運用がおすすめです。

まずは 1 本、2 週間で数値を取り、次の改版に活かす——小さく始めて改善を続けることが、SEO と CV の両方で成果につながります。

ランディングページの法務チェックは単発で終わらせず、四半期ごとの更新で検索順位と CVR を維持します。社内ではブリーフ・たたき台・計測結果を 1 フォルダにまとめ、次の担当者が同じ品質で改善できる状態をつくりましょう。

ランディングページの法務チェックの改善では、2週間ごとに CVR とスクロール深度を確認し、1つずつ仮説検証してください。

リニューアル時は旧ページの Search Console データをブリーフに貼り付け、優先して直すセクションを決めます。